星空保護区®について
光害(ひかりがい)とは?
過剰あるいは不適切に設置・運用された照明がもたらす悪影響のことを指します。
現在、過剰な人工の光によって、世界人口の3分の1以上、日本では人口の7割の人が、天の川を見ることができないと言われています(イタリア光害科学技術研究所)。
空気中の塵などによって人工の光が散乱され、夜空が明るくなることにより、星が見えにくくなるほか、広い意味では、安眠妨害や不快感、動植物への影響といった生態系への悪影響やエネルギーの浪費など、様々な影響が指摘されており、光害は地球上で急速に広がっている新たな環境問題です。
もちろん、夜間照明は犯罪や事故の防止のほか、まちの雰囲気づくりにも寄与する不可欠なものです。器具に傘を付けて照らしたい方向へ光を集中させるようにすれば、より少ない電力で必要な箇所を照らすことができます。また、必要でない時間にこまめに消灯することで、省エネルギーにもつながります。このように器具を適切に使用することで、質の良い照明空間を構築することができますので、他の公害と違って「一秒でなくせる」公害と言えます。