美星天文台:美星町観光協会(公式)

季節の星座・天文イベント

星空公園

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40年以上は広大な牧場でした。やがて国が天文ドームを設置し、町のランドマーク的存在に。後に民放のTV番組で、天文学者が日本一番綺麗な星空ベスト3を決める企画で「日本三選星名所」に選ばれ、今では美星町を代表する観光スポットとして定着しています。

ここは美星町内で最高峰の標高512メートル、宇戸地区にある大倉龍王山の山頂にある「井原市星空公園」。口径60cmの望遠鏡が据えられた研修施設があり、屋外には屋根付きのベンチがあります。晴れた日には、南は瀬戸内海、北は大山が見渡せるほど絶景で、朝焼けも美しく、正月には初日の出客で賑わいます。昼間はピクニックや日光浴を楽しむ人たち、最近ではサイクリストの姿も増えています。夜になると、天文ファンをはじめ、カップルやグループ、家族連れなど、たくさんの人が"天然のプラネタリウム"を満喫しています。公園の入り口までの77メートルのアプローチの名は「願いかなう小径(こみち)」。敷き詰められた蓄光石は、昼間に集められた太陽光により、夜になると輝く仕掛け。見上げても見下ろしても輝く星々が、訪れる人を歓迎ムードに包みます。

前身は海上保安庁の「美星水路観測所」。航海の安全のための天体観測が行われました。それより以前、水路観測所は倉敷美観地区からほど近い倉敷天文台内にありました。しかし町の発展とともに光害の影響で天体観測が困難に。暗い夜空が保たれている美星町への移転に至りました。(ちなみに当時は光害防止条例が制定されておらず、町民のほとんどが正真正銘の天体観測の適地であることに気付いていなかった時代。水路観測所の登場は、星をテーマにした町づくりを本格始動する契機に。)時代とともにGPSやレーザー観測の技術や精度が発達し、水路観測所としての運用は終了しましたが、国から無償で貸与を受けた井原市が、施設を活かして公園として整備し星空公園として生まれ変わったのです。

望遠鏡は今も現役で、美星天文台のスタッフが定期的に観望会を開いています。また、望遠鏡の操作技術を持つアマチュア天文家や学校団体などを対象に、望遠鏡や研修室の貸し出しも行っています。また、時にアマチュア天文家が"即興観望会"で居合わせた人たちに星空案内することも珍しくありません。

24時間開放されており、自由に出入りできます。ただし研修施設は観望会の開催時以外は閉まっていて、トイレは利用できません。ゴミ箱や喫煙エリアもありませんので、ご注意ください。

美星町は、星や宇宙の光だけではなく、研究者も身近に感じられる町。ぜひ機会があれば、イベントに気軽に参加してくださいね!

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